大滝神社と名水、野呂往還

大滝神社は、春は山桜や染井吉野、夏は深い緑秋は楓や漆が覆い被さるように広がり、四季折々の美しい景観を織りなしています。
本殿の奥には落差2mほどの小さな滝があり、その下の滝つぼから祠の下や真横を水が流れ、水の音が心を落ち着かせてくれます。
(2018年の西日本豪雨災害の土砂災害で、道路と取水場は普及していますが、境内の多くは土砂に埋もれたままになっており、ほとんど復旧されていません。西日本豪雨災害の被害の大きさを、目の当たりにすることができます。)



この神社は戦国時代にあたる永禄年間に創建されたとの記録があり、境内の石碑には以下のような刻文があります。

「戦国の世 毛利方によって神辺城が落城され、退去する尼子方の一従士が蛇円山の麓に留まり、亡き従臣を弔うも瘡病に悩み当地に霊泉を発見し人々に勧める。
里人諸病にその効き大なるを得る、よって之を祖神とし瘡神として祀る。
時は永禄の頃と言う。」




大滝の名水は、当時より霊験あらたかな水として大変重宝がられ、皮膚に良い、痛風・筋肉痛に効く、胃腸(消化器病)・胆石症に良く効くと愛飲されてきました。
鳥居の手前に有料の水汲み場が整備されており、平日でも多くの人が水を汲みに来ています。



飲泉の効果・効能は、専門分析機関の調査・分析試験で実証されています。
成分は、ラドン含有量19マッヘ/kg硬度 52㎎/Lで、ヒトの体内のミネラルバランスとよく似ており、ナトリュウム・カルシュウム・マグネシュウム・カリウム等のミネラルをバランスよく含んでいます。
地下深くから湧き出す天然の弱アルカリ性温泉水で、知覚的試験で無色透明無味無臭が実証されています。 
まろやかで口あたりが良く そのまま飲める温泉水・飲料水として、料理等に利用されています。




野呂往還は、鎌倉時代の頃に藤尾銀山から銀を運び出すための道として整備された道です。
複数のルートが伝わっており、その一つが藤尾地区から尾根伝いに蛇円山付近を経由して、大滝神社まで下山するルートです。
大滝神社から蛇円山を超えたあたりまで、蛇円山の登山ルートとして整備してあります。

基本情報

所在地
〒729-3106 広島県福山市新市町上安井3047−2
電話番号
営業時間 水汲み場 6:00~19:00
料金 取水 20リットル 100円
アクセス
駐車場 あり
備考
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